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□論理的な僕の理性
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「論理的な僕の理性」














「―――――――鷹狩に行くぞ」






ある日の昼下がり。
三成様は私の元に来て開口一番、こう言った。











「鷹狩、ですか?」




誰かに誘われたり、政務の少ない時などは鷹狩に行っていた三成様だが、ここ最近はずっと政務に追われ、そんな暇すらなかった。
なのにいきなりどうしたのか。






「あぁ。ついて来い」


「え?私ですか?」





誰と行くのだろうかと考えていた矢先、お供を命じられた。
予想外の言葉だったため、少し妙な声が出てしまった。








「…ですが、私はまだまだ練習中の身ですし………もっと上手な方と共に行かれた方が………」




私も以前、三成様に鷹狩を教えてもらった事があった。
しかし鷹を扱うのは難しく、練習する時間もあまり取れなかったためにまだまだ未熟者なのである。


せっかくのお誘いなのに、と申し訳なく思う。









「……たまには息抜きも必要だと言ったのは誰だ」


「…です、が……………」




もちろん、そう言ったのは私だ。

昨晩、遅くまで起きて書物と向き合っていた三成様が心配で、声をかけた。

しかし私などがついて行ってもきっと三成様は楽しくない、と思って言葉を濁すと、











「他の誰かと行くのでは息抜きにならないという事だ。傍にいるのは、お前でなければな」







これまた予想していなかった言葉が降ってきた。


トクン、と胸が鳴ったのが分かった。と同時に、三成様を見上げようと顔を上げた瞬間、いつの間にか至近距離にいた三成様に、口付けをされる。








「……………ん、」




短い口付けが終わり、唇が離れると、三成様は今度は私の髪を指にゆるく絡めながら頬に唇を落とす。









「ついて来てくれるな?」


「……はい」




頬から唇が離れて、視線がぶつかる。

自信満々に言う三成様が何だか微笑ましくて、小さく笑った後、返事をした。
あんな嬉しい事を言われては、私の中には『ついて行く』という選択肢しか存在しなくなった。









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