拍手文2
□隠せぬ欲と愛
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今月は元親裏夢です。
裏描写があるので、18歳未満の方の閲覧はご遠慮願います。
裏が苦手な方もご注意ください。
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「元親様、お帰りなさい!」
ここ一月ほど、元親様は諸国との同盟や和平の協定を結ぶために四国を離れていた。
「あぁ、ただいま」
「お怪我はありませんか?体調崩してませんか?」
四国を離れるとなれば、海を渡らなければならない。長旅を心配して、私は元親様に駆け寄ってそう声をかけた。
「戦に行った訳じゃない、そう心配するな」
ふっ、と柔らかい笑みを浮かべると、元親様は私の頭を少し雑に撫でた。
「ただ、疲れたのは事実か」
撫でていた手を離すと、元親様は気だるそうに腕を回し、肩をコキコキと鳴らす。
「でしたら………っ」
「湯に浸かる。お前も来い」
「はい!」
城の裏手にある露天風呂が良い湯加減です、と言おうとした時、私より先に元親様が答えた。考えている事は同じだったようで、思わず笑みがこぼれる。
そんなふにゃけた笑顔のまま、私はパタパタと元親様についていった。
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「元親様、替えのお着物、ここに置いておきますね」
「あぁ」
着物と体を拭く布を持ってくると、元親様はすでに裸になっていた。
「…!布くらい巻いてください…………」
「……何を今さら。見慣れているだろう?俺の体など」
思わず視線を背けていると、元親様はいつの間にか私の背後に立ち、耳元でわざとらしく低い声で囁く。
「っ、からかわないでください!疲れてらっしゃるんでしょう!?早く浸かってきてください!」
腰に回されそうになった元親様の腕を振り払い、私はツン、とそっぽを向く。
「なら早くお前も脱げ」
「…………………はい?」
後ろから聞こえてきた元親様の言葉に、私は妙な声で返事をしてしまった。
「脱げと言っている。あぁ、脱がせてほしいのか」
「ちょっ!や、やだ!やめてください!!」
帯をほどこうと伸びてきた元親様の手を掴み、私は必死になってそれを阻止する。
「自分で脱ぐか?」
「そうじゃなくて!な、なんで私も脱がなきゃいけないんですか!!」
頬が熱くなってきた。赤い顔をしているだろうと思うと余計に恥ずかしくなる。
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