無双過去夢

□酔わされたのは誰のせい?
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こんなに酔ってしまったのは紛れもなく貴女のせいで。
それなのに貴女ときたら気付かず、余計に煽るからタチが悪い――――――














『酔わされたのは誰のせい?』









「葵殿、すまんな。」

「いいえ、凌統様が悪いのです、呂蒙様」




事が起こったのはほんの少し前―――――――。











―――――――――






「へっ、お前、酒飲めんのかよ?」


きっかけは、甘寧の一言。

「あぁ?なんだとこの脳ミソ筋肉バカが!!」


「おぉ!?言ってくれんじゃねェか、このモヤシ男!!」


「んだとこのバ甘寧!!」

いつも通り、二人の喧嘩が始まった。そしていつも通り、子供の喧嘩のよう。


「まぁまぁ、落ち着け二人とも」


二人を止めようとするのも、いつも呂蒙の役目で。


「「落ち着けるか!!!!」」


勢いよく、二人が声を揃えて言った。ここまで息がぴったりなのにどうして喧嘩をするのかと思うほど息は揃っていた。


「お前、真似してんじゃねーよ!!」

「あぁ?それはお前だろーが!!」


「まったく、どうしてあんなに仲が良いのに喧嘩ばかりするんでしょうね……」

「まぁ、喧嘩するほど仲が良い、と言うしな」


「「誰と誰が仲良いって!!??」」


陸遜と呂蒙の会話に、二人が同時ぬ振り向き、声を揃えて言う。


「こーなったら飲み比べで勝負しようじゃねーか!!」

「ハッ!!望むところだっつーの!!」









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