無双過去夢

□僕ノ声 君ノ声
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『僕ノ声 君ノ声』











今日の俺は珍しく朝から何度も、城中にいくつもある書物庫へ行っていた。



書物庫へ来た理由は単純。陸遜から次の戦の資料になる古い書物を取ってきて欲しいと言われたのだ。




「まいったねぇ……」




陸遜から、どこかの書物庫にあると聞き、昼過ぎからその書物を探しているが、どの書物庫へ行っても見当たらない。



「このままじゃ陸遜に何言われるか………」




と言っても、『どこかの書物庫』なんて言われては、すぐに探し出せるはずもない。
………などと考えたが、陸遜の事だ、探し出さなければ何かしらの仕打ちは返ってくるだろう。












「あぁ、葵なら知ってるかもな………」



ふと頭に浮かんだのは、恋人である葵。


葵はいつも陸遜の手伝いをしているため、そういった事には少なからず俺よりは詳しいだろう。





そう思い、俺は葵の部屋に向かった。






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