無双過去夢

□表情一つ
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血の気が引くどころじゃありません。血、なくなったかもしれません。
小指の痛みって案外早く消えるみたいだ。それどころじゃないから。


ベィンッッ!!って音は、弦が切れた音だったのかーーーー。





なんて納得してる場合じゃないんだよ自分!!








しかもこれ、元親様愛用の三味線ですよね。かなり見覚えあるもの。










どうしましょう。これは素直に謝る方が良かろう。




いやまて。まてまて。







元親様が怒ったらどうなるか、一度だけ見た事があるよ。




一応笑ってたけど目が笑ってなかったね。声もいつもの数倍低かったね。


確か背後に般若か阿修羅が見えたよ。




舌抜かれちゃうよ。あぁ、それは閻魔大王か。








そんな事考えてる場合じゃないんだって分かってるけど。おかしくなったみたいだ私。




…………………うん、素直に謝るのやめよっかな。








「うん、そうだね、知らないフリすればいいんだ、元親様に何を聞かれても、知らないフ」

「俺に何を聞かれても、だ?」
















………………………………………………………………………………神様は私にどうしろと!!












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