無双過去夢
□LOVE MEDICINE
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「お前はここにいるのは嫌か?」
「そ、そういうわけではないですけど………」
「なら、ここにいろ」
三成の言葉に多少たじろぎながらも、三成の側にいれることが嬉しいと思う。その上、三成が酌をしろと言うのは葵だけなので余計に葵は断れない。
三成の隣に座ると、三成が酒を葵に手渡し、葵はそれを三成が持つ猪口に注ぐ。三成はその酒を飲むと、葵の頬に小さく口づけをする。
その口づけに、葵の表情も綻んでいった。
「今頃おねね様達は探し回ってらっしゃるかもしれませんね。」
「………理由など、後で何とでも言える」
平然とそう言う三成に葵は微笑み、しばらくは遠くから聞こえる賑やかな宴の笑い声を耳にしながら月を眺めた。
「葵」
その静寂を破るように、三成の低い声が葵を呼ぶ。
「何ですか?」
葵が三成の方を振り向いた瞬間、三成は葵の後頭部を押さえ、荒く口づけをしてきた。
その途端、葵の口内に液体が流れ込んできた。
「んっ…///ふ……ッ」
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