無双過去夢
□Mine
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「もう……ダメですってば!やめて、ください………!!」
葵のその言葉を聞くと同時に俺の体は襖を開けて左近の部屋へと入っていた。
「三成様!」
「あれ?殿、どうしたんですか?」
するとそこには、葵の肩を揉んでいる左近と、揉まれている葵の姿があった。
「殿?」
その場に立ったまま動かない俺に左近が不思議そうに声をかけた。
「………葵、来い」
「え?」
左近には返事をせず、低い声で葵を呼んで葵の腕を強引に掴み、引っ張って無理矢理立たせた。
「えっ、ちょっ、三成様!?」
「………左近…これ以降、葵に近寄るな」
左近を睨みつけ、葵の腕を引っ張ったまま部屋を出て、俺の部屋に向かった。
「ちょっとまずかったですかねぇ………。葵があんな声出すから悪い…………」
左近はバツが悪そうに頭を掻いた。
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