無双過去夢
□Sadness Night...but
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貴方は分かっていないのかもしれないけど、
貴方の帰りを待つ間、私はずっと不安なんですよ？
だから、早く帰ってきてください…………。
『Sadness Night...but』
三日後には帰ると言ったのに。
あの人は五日たってもまだ帰ってこない。
（………三日で帰るって言った。絶対言った。）
豊臣軍を襲撃しに行く、とだけ言って小太郎様は出て行った。
出て行く前に『おとなしく待っていろ』と言って、子供を扱うように頭を撫でてくれたあの大きな手の温もりだけはまだ残っている。
（今まではちゃんと帰ってきたのに………）
そう、以前にもこんな事が何度かあったが、今までならちゃんと期限通りに帰ってくるか、もしくは少し早めに帰ってきていたのに。
―――何があったんだろう。
頭に浮かぶ不吉な考え。
戦乱の世…生と死が隣り合わせだと分かっていても、願う事は一つだけで。
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