無双過去夢

□仔猫の躾
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それは、とある事件から始まりました。




『仔猫の躾』




















「…………寝てしまったか……」



朝からずっと書簡と向き合っていた三成はさすがに疲れたのか、いつの間にか横になって眠ってしまっていた。


重い体を起こすと体には薄手の布団が掛けられていた。



(…葵か………)




こんな事をするのは葵だけだろうと思うとふと笑みがこぼれる。



(…………さて、)



三成は広げられた書簡をまとめるとそれを持って部屋を出た。
















「おぉ、三成。うむ、確かに。受け取っておく。」


三成は兼続のもとへ来ると先ほどの書簡を手渡す。


「そ、それより…………ブッッ」




ブッッ?


吹き出す音が聞こえ、急に口調が変わったと思い兼続を見ると兼続は必死に笑いを堪えていた。



「………………何だ?」



三成がいぶかし気に尋ねると兼続は腹を抱えて必死に笑いを堪え、三成の顔を震える指で指した。








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