無双過去夢
□胸騒ぎ
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『胸騒ぎ』
三成様と過ごす時間が減り、最近では共に寝る事もできていない。
戦のこと、内政のこと…
きっと三成様は忙しいだろうから、迷惑にならないようにと何も言わないが、本当は側にいたくて仕方がない。
寂しさはいつも孤独に姿を変えて夜に襲ってくるようになった。
『お前は先に寝ていろ』
…その言葉はきっと三成様なりの優しさで、私は嬉しかった。
でも、独りの夜はあまりにも寂しい………。
いつも側にあるはずの温もりが無い……。
近くにいるはずなのに、まるで遥か彼方にいるかのような感覚。
言葉も何もいらない
ただ三成様の温もりがほしい
寄り添えば伝わる、あの温もりが愛しい……
………そんな事を考えて、いつも通り寝ようとした日のこと。
この日はなぜか、
ひどく胸騒ぎがした――――――――。