Undaily!

□第4話
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「もうこんな時間!?ご飯、ご飯の用意!」





勢い良く立ち上がって、外を見ればいつの間にか真っ暗。
この武将達が来てから今まで、バタバタしすぎて時間を忘れていた。いつもならご飯を食べているぐらいの時間だ。いや、下手すれば食べ終わっているかもしれない。




いや、ちょっと待て。ご飯………作るのはいいが…………7人分………って事なのか……?



これに気付いてから、私の脳はフル回転を始めた。



そんなに材料があるわけない!!

というか白ご飯もそんなに一気に炊けない!!


というか!お茶碗やお皿でさえそんないっぱいあるかどうか謎なんですけど!!





私は晩ご飯少なめでもいいが、少なからず6人分は作らなくてはいけないのだ。いきなり壁にぶち当たってしまった。




私は頭を抱えて座り込んだ。
そんな私を見て、武将達は不思議そうにしている。






「…………大丈夫か?葵」




近くにいた兼続が気遣って声をかけてくれたが、それどころではない。







「ごめんなさい………ご飯作らなきゃいけないんですけど、材料が一人分しか無いので……ちょっと買いに行ってきます。なるべく早く帰ってこれるようにしますので、しばらく待っていてもらえますか………」




力無く答えると、そういう事か、と納得してくれた。





とりあえず財布と車の鍵を持って準備をする。
しかし、皆をこのまま放っておくわけにもいかないので、何か暇潰しになるような物を与えておこうと思った(彼らになら何でも暇潰しになるだろうけど)。




「えーと、え〜と…………」




そして、テレビの存在を忘れていた事に気付く。




「あ、私がいない間、ちょっとこれ見てて下さい」



そう言ってリモコンの電源ボタンを押した。











「「「Σ!!!」」」







にぎやかな音声と映像が流れた瞬間、全員が言葉を失ったのが分かった。







「な………!何だこれは!!さっきまでは真っ黒だったろう!!この箱の中にこんなに沢山の小人がいるのか!?」





真っ先に反応したのは兼続だった。というか、他5人は固まっている。

小人だなんて………なんだか発想がメルヘンで可愛いです、兼続。




「兼続さん、中に人がいるわけではないんですよ」


「しかし…………!」



あぁ、反応が初々しい。
清正なんて驚きすぎて口が半開きだ。元親・三成もさすがにかなり驚いたようで、画面を凝視している。政宗は恐る恐る画面を触っていて、幸村に関しては放心状態。


もっと皆の反応を見ていたいんだけど、そろそろ行かないとまずい。


とりあえずチャンネルの変え方と番組の種類、そして電波という物によって映像を受信して画面に映し出しているんですよ、という説明だけを簡単にしておいた。

チャンネルを変えた瞬間も皆が驚愕した事は言うまでもない。



これで充分暇潰しになるだろう。


周りの物にはあまり手を出さないように、そして万が一私がいない時にピンポーンという音がしても玄関を開けないように、とだけ注意して私は部屋を後にした。











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