Undaily!

□第6話
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「まぁ、皆さんの時代のように敵の攻撃から身を守ったり、そういう事をしなくていい世界ですから。徐々に慣れてくださいね」





ちなみに元親は紺のTシャツ、三成は赤のTシャツ、清正は深緑で、兼続は白、幸村はオレンジ、政宗は明るい緑のTシャツを着ている。


6人それぞれに合った色をイメージして買ったのだが、皆見事にイメージ通りの色を着てくれている。







「……腕はこんなに露出させるものなのか?」



すかすかする袖に違和感があるのだろう、袖をいじりながら清正が不思議そうに言う。
まだ少し暑さの残る時期なので、皆には半袖を着てもらっている。



「そうですねー、涼しいように袖が短くしてあるので……まぁ現代では普通ですよ。女の人は脚を露出させたりしますし」


「そうなのか………」



ミニスカートを履いた女の人や、胸元が大きく開いた服を着た女の人を見たらどういう反応するのだろう。見てみたいので明日あたり外に連れ出そうと決めた。







「あ、とりあえずもうすぐご飯が出来るので、テレビでも見て待っててください」





そう言って、皆がリビングの机に向かう頃にタイマーが鳴り、魚が焼き上がった。
タイマーが鳴った瞬間に6人が一斉にこっちを振り返ったのは言うまでもない。
面倒だからまた後で説明しようと思い、気にしないでくださいとだけ言っておいた。












―――――――………






「………皆さんのお口に合うかどうか………というか、合う自信が無いんですけどね」





と言いながら、机にご飯とおかずを並べる。
そんなに大きな机ではないので、7人分を並べるには無理があった。煮物を小鉢に移すとおそらく並べきれないので、大きな器に入れてそのまま机の真ん中に置く。

寝室で使っていた小さな机を移動させて、私はそこで食べるようにした。







「ほう、旨そうだな」




元親が呟き、兼続と幸村が頷いている。見た目と香りは大丈夫のようだ。








「どうぞ、召し上がってください」




ちなみに現代では食事の前に食材に対する感謝の意味を込めて『頂きます』と言うんです、と言ったら皆素直に「頂きます」と言ってから煮物や焼き魚を食べ始めた。



私は緊張して、自分の分を食べずに皆の反応を待った。
調味料も全て彼らの世界の物とは違うだろうから心配だ。










「うむ、美味い!」





煮物をぱくりと食べた兼続が声をあげた。




「ほんとですか!?良かったぁぁ〜〜」


私も安堵の声を上げた。



「この魚も美味ですぞ」



焼き魚をつついていた幸村もそう言ってくれた。




「ほんとですかー!心配だったんですよー」




緊張で強ばっていた顔が思わず緩み、全身の力も抜けた。






「葵は料理上手なのだな」




微笑みながら元親がそう言ってくれた。ニヤけてしまうのは仕方ないだろう。




「いや〜、それほどでもないですよ」



まだ実家にいた頃、お母さんの手伝いをしていたのが役に立った。
何せ普段は一人なのであまりちゃんとした物は作らない。だから今回は余計に心配だったのだが、結果オーライだ。











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