Undaily!

□第9話
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「じゃあ、一番風呂争奪じゃんけん大会、いくよー!最初はグー、じゃんけん……ぽん!!」






あ、やばい。超楽しい!







「…………む、」


「チッ、あいこか」




出揃った手を見て、兼続が声を漏らし、清正は舌打ちをした。





「あぁ〜私まで緊張するよ……」



本気でやってる時のあいこって、心臓に悪い気がする。




「よし、じゃああいこだからもう一回!いくよ、あいこで、しょッ!!」























―――――――………







「チッ………!」

「私の義が屈するとは……!」

「何故わしが最後なのじゃ!」

「白熱した戦いだったな」

「じゃんけんとは、奥が深いですね!」





上の発言は順に、清正・兼続・政宗・元親・幸村である。



さんざんあいこを繰り返して、ようやく一番風呂の権利を手に入れたのは、そう―――――













「当然の結果なのだよ」






三成でした。


ふん、と鼻を鳴らして勝ち誇る三成はものすごく嬉しそうだ。


まず三成・兼続・元親が勝ち抜けた所から始まった。
結果的に三成が1番、続いて兼続・元親・幸村・清正・政宗となった。


惜しくも2番になった兼続は心底がっかりしている。


(…………いや、そこまでがっかりしなくても………)





あれかな、勝負事になると熱くなっちゃうのかな。そういう所、武士って感じがする。






「じゃあ三成、忘れず着替え持ってってね。体を拭く布は脱衣所に置いてあるから」


「あぁ」



買ったばかりの浴衣と下着を持って三成は脱衣所に向かう。すごく満足そう。
安売りしてたトランクスやボクサーパンツを多めに買っておいてよかった。と言っても今はいてる下着だってそんなに長時間はいてるわけじゃないんだし、下着は着替えなくてもいいか?とか思ったんだが……まぁいいや。




脱衣所に入っていく三成を見て、洗濯機の説明するの忘れてるな、と思った。まぁ、明日でもいいか。






「さ、じゃあ後は三成が出てくるまでのんびりしてよっか」





リビングで温かいお茶をすすりながらまったりタイム。
私は明日買い物に行って何を買わなければならないかをメモしている。
………ふと、思い出した。そういや冷蔵庫に2日前ぐらいに買ったオレンジジュースとアップルジュースがあったはず(ちなみになっ○ゃんである)。安かったから買って、すっかり忘れていた。
そのうち彼らにお茶だけでなくジュースも飲ませてみようと思ってたのだ。絶好のチャンス。


真剣にニュース番組を見て何やら話し合っている彼らに思わず微笑みながら、ジュースを取りに冷蔵庫へ向かう。












と、その途中で






ガタンッ






お風呂場から、大きな物音がした。








「……三成?」


お風呂場からという事は三成しか考えられない。

何かあったのだろうか。

何か物を落としたとかだろうか。それにしては音が大きかったような………











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