Undaily!

□第13話
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「やだー!どうせまた私をからかうんでしょ!?」



あいにく私は可愛らしい反応ができないのですよ。
だから余計に嫌なのに。




「いい加減諦めろよ」


「元親に何を言っても無駄だ」


「まぁ確かに葵の反応は見ていて楽しいからな」


「…………………ふん」





「………え?」






清正もといKY正・三成・兼続・政宗の順。
皆何だか楽しそうなのは気のせいではないと思うんだ。

…………………おかしいな、皆元親の味方って事ですか。そうですか。



つまり貴方達も私の反応を見て面白がっていたんですか!


あれ?四面楚歌??








「〜〜〜〜〜〜〜ッ!分かったよ!乾かせばいいんでしょ、乾かせば!!」


「ふ、いい子だ」






誰も助けてはくれないと悟り、やけくそになった私の頭をまた撫でて、元親は鏡台の前に座った。








「次からは自分でやってよ!!」


「気が向いたらな」





それは暗に毎日私にやらせるという事ですか??
そう思ったが、あえてツッこまない事にした。










「……………動かないでよ」


「あぁ」





仕方なくドライヤーのスイッチを入れて髪を乾かす。
どういう仕組みなのか全く分からない、元親の綺麗なグラデーションの髪は三成や兼続より少し硬めだが、コンディショナーのおかげでさらさらしている。









「…………思ってたより髪、長いんだ」



普段は首にファーマフラーを巻いているから長さが少し曖昧だが、ファーを取った状態だとよく分かる。





「昔に比べれば短くなったんだがな」




あぁ、昔はポニーテールだったよね、と納得したが、口にしてしまえば何故知っているのだと厄介な事になりそうなので、へぇ、とだけ答えておいた。









「自然の風ではないが、案外気持ち良いものだな」


「でしょ?風を作り出すのにもいろいろ研究されてるんだから」





現代のドライヤーはマイナスイオンを出すぐらい高性能なんだよ、と言おうとしたが寸前でとどまった。マイナスイオンなんて、目に見えない物なんだから辞書で調べてもよく分からないだろう。







「この鏡という物もすごいな」


「そう?私たちからすれば身近にあるのが当たり前だからなぁ」





戦国時代にはこんな鏡はないんだろうな、とか思いながら乾かし続ける。


その後は鏡台に置いてある化粧品の話なんかをした。











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