Undaily!
□第16話
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枕元に置いている携帯電話から、いつもと同じ時間に目覚ましのアラームが鳴った。
カーテンの隙間から顔を覗かせている朝日が眩しい。
「……………んぁ………」
とりあえずアラームを止めて、二度寝の準備。
休みの日は二度寝万歳なので、大抵はのんびり寝ている。
――――――カタンッ
二度寝の真っ最中。
リビングの方から物音がした。
その音で目が覚めて、寝ぼけ眼のまま手探りで探し出したケータイの画面を見るとアラームを止めた時間から1時間ほどしか経っていない。
普段ならあと2、3時間は寝ているのに………と思い、頭から布団をかぶったが、物音が気になる。
「……………まさか、泥棒とかじゃあるまいし…………もう少し寝させてよね………」
ぶつぶつ言いながら、ベッドから出てリビングへ向かう。
しかし、もし本当に泥棒だったらどうしよう。どうすればいいんだ。
寝室のドアの前でしばらく立ち止まったが、完全に覚醒していない頭では対処法が見当たらない。
とりあえず慎重にドアを開け、リビングの様子を伺った。
「―――――――あぁ……」
そうだった。そうだったんだ。
私の目線の先にいたのは、泥棒でも強盗でも何でもなく、リビングの机を囲んで座っているイケメン武将'sの姿。
忘れていたわけではないのだが、改めて、昨日の出来事は本当の事だったんだと思い知らされた。
さっきの物音は、彼らが和室から出てリビングに集まった時に何かしら音を立ててしまったんだろう。
一旦ドアを閉めて、今日の予定は何だったかと冷静に考える。
正直、せっかくの休みなんだからもう少し寝ていたいというのが本音だが、そういうわけにもいかない。
とりあえず服を着替えて、リビングに行こう。
「おぉ、葵!おはよう!」
「おはようございます、葵」
「ん、おはよー……朝から元気だね、兼続、幸村」
ガチャ、というドアの音と同時に、6人がこっちを見た。
真っ先に声をかけてくれたのは兼続と幸村。朝から元気すぎる。寝起きの悪い私とは正反対じゃないか。
「皆、ちゃんと寝れた?」
少し背筋を伸ばしながら、私もリビングの机に向かって座った。
「正直、すぐには寝付けなかったけどな」
清正が頬杖をついた状態でそう行った。
「そっか……やっぱり慣れないよね………寝具の素材も違うんだし……」
なかなか難しいか……と思って、少しシュンとしてしまった。
「いや、別に……お前が落ち込む事じゃないだろ」
そんな私の様子を見て、清正は少しだけ慌ててそう言ってくれた。
「んー…でも………」
「俺達がいた時代とこの時代は違う。技術が進歩しているなら、素材や仕組みが違うのは当たり前だ。お前が悩んだ所で、何も解決しない。俺達が早く慣れればいいだけの話だ」
皆が寝付きにくいままでは私も嫌だから、何か良い方法はないかと考えている私に、三成がそう言い放った。
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