Undaily!

□第21話
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………特に清正と元親はどうしても目立つ。

まず二人とも身長が高いし、清正は銀髪、元親も髪がグラデーションだし頬に刺青(?)あるし……。


政宗はまだマシか……と思ったが、どうなんだろう。眼帯という強烈な特徴があった……。しかも、めばちこの時などに病院からもらう現代の眼帯ではない。今時眼帯をするのなんて眼帯キャラのコスプレする時ぐらいなんじゃ……と冷静に考えた。
政宗の眼帯は仕方ないのだが。やはり目立つよね……。


それによくよく考えてみれば政宗だって決して身長低いわけじゃないんだよね、周りが異常なだけで。
現代の平均身長くらいなわけだから、私にとってはあまり見上げなくてもいい、ちょうどの身長だ。






………………この3人に比べれば、義トリオは特別変な特徴は無いから現代に馴染みやすいかもしれない。

まぁ、兼続に至っては愛だの義だの言わなければ、の話だが。

















「………………あ、」




歩きながら、気付いた。




「どうした?」


「……いや、大したことじゃ…ないよ」





元親が声をかけてくれたが、そこはさらっと受け流しておく。





………そうだ、そうだった。

100均……2階だった。




何が問題かと言うと………エスカレーターかエレベーターに乗らないといけないという事だ。









(………どっちも説明が難しいよ………)




普通に考えただけでも、階段が動いていたり箱みたいな小さな部屋が上下したり………現代科学が生み出した物の仕組みをすんなり納得するなんて、彼らにはハードルが高い。










(けど、そこは慣れてもらうしか……!)










確かエレベーター付近に普通の階段があるが、今いる地点からは離れているし、これからのためにもエスカレーターに慣れておいてもらったほうがいいだろう。




と、考えていると前方にエスカレーターを発見。


こうなれば行くしかないと、私はそのまま前進した。



3人がすんなりエスカレーターに乗れるはずが無いので、周りのお客さんに変な目で見られるのを覚悟しながら。






















「3人とも、怖がらずにこれに乗って」


「何じゃこれは……!階段が動いているぞ!?」




思い描いた通りの反応をありがとう、政宗!







「これに乗れってのか…?」



清正はちょっと不気味に思ってるみたいだ。
まぁ、乗るタイミング難しいしね……。







「わざわざ登らなくとも階段が勝手に動いて、そのまま上の階に行けるのか」


「あ、うん、そういう事……………って、え?元親!?理解するの速っ!!」






エスカレーターのスタート地点(?)で足元を凝視している清正・政宗とは違い、元親はエスカレーターが登った先を見上げながらそう呟いた。




理解の速さに驚いて思わず元親を二度見してしまった………。

理解が速いのは良い事だが、元親は速すぎて逆に心臓に悪い気がする。

















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