も じ も じ *
□その名は。
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ずっと。一人で生きて来た。
なにに縋り付くこともなく、
甘えることもなく、
信じるものは
己、ただ、一人であって、
それを疑問に感じたことも
不安に感じたこともなかった。
これから先も、
当然変わらないはずだった。
そんな俺の中を乱したのは
たった一人の
人間の女だった。
井上織姫という
ちっぽけなゴミのような女だった。
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