U N D E R N O V E L
□月はきっと笑ってる。
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あなたがあたしに触れる。
まるで、壊れものに触れるかのようにソッと優しく。
あたしもあなたに触れる。
その冷たい体温を少しでも暖めてあげたいと思った。
仄かに差し込む
月明かりだけが頼り―‥。
どうしてかな。
あなたの全てを受け入れることに抵抗はない。
まるで、
初めからあたしの中にインプットされていたみたいに。
「・ ・ ・ ・ ・ ・ ッ ・ ・ ・」
もっと触って、
なにも考えられなくなるくらいに・ ・ ・
あたしを
壊して―‥‥。
「ぁ・・・あッ・・・・ん・・ふッ・・・」
揺れ動くことを止めない2つの影。
それを、酷く滑稽な様-サマ-だと
月が笑っているような気がした。
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