● N o v e L ●

□ウルキオラ君の恋人 vol.2
1ページ/2ページ













彼女の好きな季節は秋。


彼女を最も切なくさせるのも秋。












「とんぼ〜♪」

「あまり調子に乗るな。
 今に転ぶぞ。」




ズシャアアアア!!!




「いてててxxx」

「言ってる側からこうなるとはな。」

「えへへへ♪」

「お前は一体何歳だ?」



豪快にこけた織姫をウルキオラは起こして、土で汚れた顔面を拭ってやる。


体に無数の擦りむき傷を作って、その上怒らているのに、彼女はなんだかとても嬉しそうだ。







「ありがとう!
 ウルキオラ君♪」

「どうせ、またすぐ調子に乗って転ぶんだろ。」

「転んだっていいの。
 だって、直ぐにウルキオラ君が助けてくれるから♪」

「…助けた覚えはないが?」

「ううん。
 絶対助けてくれる♪」

「…はぁ。」



ヤレヤレ。お前には参った。
そう言いたげにウルキオラはため息をひとつ。




はしゃぐ彼女といる時は、
直ぐに彼女を護れるよう隣を歩いていたいと思った。



なにも、はしゃぐ彼女が嫌いなわけじゃない。



心配なだけで、
寧ろ、大好きなのだから。
















【 続 】










+ + + + + + + +

悪アガキィ⇒
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ