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□ウルキオラ君の恋人 vol.2
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彼女の好きな季節は秋。
彼女を最も切なくさせるのも秋。
「とんぼ〜♪」
「あまり調子に乗るな。
今に転ぶぞ。」
ズシャアアアア!!!
「いてててxxx」
「言ってる側からこうなるとはな。」
「えへへへ♪」
「お前は一体何歳だ?」
豪快にこけた織姫をウルキオラは起こして、土で汚れた顔面を拭ってやる。
体に無数の擦りむき傷を作って、その上怒らているのに、彼女はなんだかとても嬉しそうだ。
「ありがとう!
ウルキオラ君♪」
「どうせ、またすぐ調子に乗って転ぶんだろ。」
「転んだっていいの。
だって、直ぐにウルキオラ君が助けてくれるから♪」
「…助けた覚えはないが?」
「ううん。
絶対助けてくれる♪」
「…はぁ。」
ヤレヤレ。お前には参った。
そう言いたげにウルキオラはため息をひとつ。
はしゃぐ彼女といる時は、
直ぐに彼女を護れるよう隣を歩いていたいと思った。
なにも、はしゃぐ彼女が嫌いなわけじゃない。
心配なだけで、
寧ろ、大好きなのだから。
【 続 】
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悪アガキィ⇒