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□ウルキオラ君の恋人 vol.5
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カチャ。
カチャ。
カタン。
スッ。
「・・ウルキオラ・・・くん、
わぁ!ありがとう。」
「起きれるか?」
どうやら織姫。
風邪をこじらせてしまったご様子。
おいしい香りと共に織姫の元へと運ばれてきた物。
それは、
ウルキオラ特製!
お粥&すりおろし蜂蜜リンゴ。
「たッ・・・食べてもいいの?」
「食え。」
「うわぁ!」
「さっさと食え!(イライラ)」
「おいしい!
すっごくおいしいよ!」
「少しは黙って食えんのか・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・」
幸せそうに笑う織姫を見てしまえばウルキオラ考えを改めたらしく。
「・・・よかったな。」
ボソリとそう呟くのだった。
素っ気なく答えるウルキオラだが織姫は知っていた。
高熱に魘されていた自分をウルキオラが尽きっきりで看病してくれていたことを。
朦朧とした意識の中、不思議と全部鮮明に覚えている。
「ありがとう。
ウルキオラ君!」
お陰様で元気になりそうな織姫は、思わずウルキオラに抱きつく・・・はずが、
フラフラとウルキオラに倒れ込んでしまった。