ビヨリ短編集

□レッツトライ+
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「ふぅ…ついに完成した」


「ベルさん、ここの所ずっとそれの製作に打ち込んでましたけど、一体それは何なんですか?」

「あ、ああ…これかい? これは…まあ、強いて言うなら肥大化したダンゴ虫さ」


「いや、どう見ても最先端の技術を駆使したハイテク器機に見えますけどっ?!」


「そそんな大それた物じゃないよ。こんな物、ただの汚物にすぎないよ」



…やれやれ。

前回発明した電話は大成功をおさめ、一躍時の人となったというのに…ベルさんのネガティブ気質はどうにも改善されない。


これだってきっと歴史に残る発明品になるかもしれないってのに…。
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