短編
□白黒２+
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「それじゃあ…自習プリント回収するぞ」
動揺していることを見抜かれないよう必死に気持ちを抑え立ち振る舞う。
プリントがまとまったところでタイミング良く授業の終わりを告げるチャイムが鳴り響いた。
これで今日一日の授業は全て終了だ。
今日はやけに長い一日だったな。…いや短くもあったような…。
下手に意識するとまた体が疼きだしてしまいそうだったので そこで思考を振り切り、一旦職員室へ行き生徒に渡すプリント類を持って再び教室へ戻った。
ちゃっかり帰り支度を済ませ、堅苦しい時間から解放されるのを今か今かと待ちわびる生徒達の心情を察し、速やかにＨＲを終わらせる。
「先生さよならー」
「じゃあなー先生ー」
「おう、寄り道しないで帰れよー」
さて、と。
一息ついて俺は職員室へ急いだ。