数人受け小説

□俺が悪いんだ
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俺は、なんでこんな事っ…

そう思いながら俺は、シズちゃんに"大嫌い"と叫んだ。


ー遡る事5日前ー…


『ブブ…』

「ん?」
午後、1時45分。池袋で人間観察をしていた時、ポケットに入っている携帯のバイブいきなりが鳴った。
「はい、」
『あぁもしもし?折原さんですかぁ』
だが、電話口から聞こえたのは、聞き慣れぬ声だった。
「…誰、あんた。なんで俺の番号知ってるんだよ」
聞き慣れぬ声と予想していなかった事態が訪れ、警戒心を強めた。
『いやいや、それ正直に言う奴いないっしょwうーん…何から言おうかぁ。…今サラヤナビルの6階にいるんだけどさぁ、今から来てくれる?』
「…は?誰が行くと思って」
「じゃあ、」
俺が言い切る前に、相手は口を開き、こう言った。






平和島静雄がどうなっても良い訳?







・・・・・


「…」
俺がサラヤナビルに行くと、そこには全く知らぬ男がいた。

「…あのさぁ、何のつもり?」
「おーおー、ストレートだねぇ。…ぶっちゃけさァ、あんたら二人が一緒にいると厄介なんだよね」
「ハッキリ言ってくれるかな?」
「分かってるクセにw」
「…」
「じゃあ教えてあげよう。…つまりねぇ、君達二人が揃ってるとさぁ、邪魔なんだよね。俺等にとってさ。池袋で自由に出来ねぇんだわ。だからまぁつまり、どっちかを消すって感じ?」
「…ふーん、つまり俺が従わないとシズちゃんに手を出すつもりなんだ?」
「物分かりいいじゃんw…まぁ肉体的にも精神的にもヤってやるつもりだが。」
俺がわざと冷静を保って余裕を持ったフリをしても、男が怯む様子はない。
これは…
「…分かった、シズちゃんに手を出すな」
「…つまり?」
男がゲスな笑みをニタニタと浮かべ、聞いてきた。






「お前等に…従ってやるよ」
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