ボカロ
□カゲロウデイズ
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8月15日
午後12時半くらい
いまぼくはすることも特にないので、まぶしい日差しのなかあのことだべっていた
しばらく話していたらふと、会話が途切れた
「……」
「……」
気まずい
「そ、そうだふと、思ったんだけど」
気まずい空気を振り払うように尋ねた
「四季のなかでさどの季節が嫌い?」
膝にののせた猫を撫でながらあの子は答えた
「好きじゃなくて、嫌いを尋ねるところが君らしいね」
「そうかな?」
「うん、あたしは…夏かな、あ、でも祭りがあるよな…」
悩んでるな〜
「うーん、でもまぁ夏は嫌いかな」
ふてぶてしくあのこは呟いた
「そうなんだ」
「うん、暑いし、じめじめするし」
「ふーん」
「あっ猫が」
嗚呼
逃げ出した猫のあとを追いかけて、飛び込んでしまったのは
赤に変わった信号機