ボカロ

□深海少女
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『うそでしょ?』

昔のわたしが言う

『ごめん』

何で謝るの?

『なんで?ねぇ!待ってよ!!』









悲しみの海に沈んだ私

あれからそとに出ていない
目をあけるのもおっくう
このままどこまでも落ちていき
誰にも見つけられないのかな


久しぶりにそとにでてみた

どこへいくのか
何をするればいいのかもわからずにただ歩く

ふと、転んだ

「いった…」

誰も気にしない
でも、

「大丈夫?」

そう言ってあなたは手をさしのべてくれた
暗い海の中にふと、差し込む一筋の光

「あ、ありがとう…」

手をとり立ち上がる

「いいって、いいって
気にしないで。じゃあね」
そう言っていってしまうあなた
手を伸ばせば届きそうだったけど、人混みの波にさらわれて見失った








家についた
さっきのことを考えていた

「あれはいったいなんだったのかな…」

あのとき感じた不思議なかんじ
暖かくで眩しかったあの感じ


無意識のカウンター
イルミネーション


あのときの、


嘘つきは誰?










深海少女

この気持ちに目を向けるのが怖くて
わざわざ沈む

暗闇の彼方に閉じこもる
もう、あんなふうになるのが怖くて


深海少女

知りたくない

だけど

知りたい

心ひかれるあの人を見つけたから
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