薔薇火刑

□針鍵迷宮
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悩ましげな少女
時計の進み具合を気にしているようでして。
中々進まぬ針に苛立ちを隠せていない


まだ大人にならなくていい
何も知らなくていい
ずっと言って欲しかった言葉




迷い込んだ常夜の街
肌寒い空気の中
朝を目指して歩いているのに
行く末には何も無い



探したのは探したのは
たった一つの答え。
迷宮に囚われる前に
抜け出したいけれど
どうしたらいいのか分からない。


ふいに
時計の針が落ちた

少女が手にした時
光を纏い








夢から覚めた


目覚まし時計が鳴り響く




机の上の手紙

読んで


1人泣いていた




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