薔薇火刑

□狂乱雪桜
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白き大地に狂い咲く桜よ

いつまでも、どこまでも咲き誇れ






君がこの地から消えたとき

天変地異が起こった

亡者が生者を襲い

雷のなか虹が架かるよ





朝か夜か分からなくなったとき

人々は泣いた

明日はこないのか!

夜明けはまだか!






神から見捨てられたこの地で

僕らは生きる

吹けよ嵐

響け稲妻

鳴り止まぬ絶望の声

誰かを殺めても

誰かを信じてみる

そんな矛盾した思考で生きる









僕もこの世から消えるだろう

雪桜の咲く季節

雪が地面を覆い

桜が咲き乱れるよ






春か冬か分からなくなって

僕は嗤った

いつ出会ったのか?

何を間違えたんだ?






君から見捨てられたこの星で

僕らは死ぬ

月よ輝け

散れよ桜

鳴り止まぬ僕の悲鳴

君を求めても

ただ孤独感じる

こんなに空虚で生きる






桜乱舞、狂い踊れ

白い雪に血が染まりゆく

百年、

千年先まで生きて



桜よ、

願い叶うまで

その思い預かって…










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