emerjency
□第1話:復讐?んな根性あるか←
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「おーい!じんぜーん!」
来たよあの憎々しきマリモ。あのモサモサ感に愛嬌が感じられるよモサモサしたいモサモサしてワサワサしたい←
「何回言ったら解るの、こうざき。こ・う・ざ・き!」
よく間違えられるけどね。
ややこしい名前してるのは解ってるんだ。
「な!名前なんかどうでもいいだろ文武!!」
理不尽に逆ギレをかますこいつに嘘臭い笑顔を張り付けた眼鏡がフォローを入れる。
「そうですよ、何処の馬の骨とも解らない貴方の名前なんかどうでもいいんですよ。愛夢、こんな奴ほっといて生徒会室に行きましょ?」
「白夜!俺達友達だろ?友達にそんな事言っちゃいけないんだぞ!!」
いつ、誰がこの眼鏡が俺の友達だって言ったんだ?勘違いも甚だしいわ。
「やっぱり愛夢は優しいですね。」
バカップルだ←
…このくそゲフンゲフン夏目白夜(ナツメ ハクヤ)とか言う眼鏡さんは生徒会の副会長だったりする。
ちなみに愛夢っていうのはあのモサモサマリモの祐樹愛夢(ユウキ アム)の事。みんなにとっては最近転校してきた転校生、俺にとっては俺が学園ほぼ全員からイジメを受けるようになった元凶君。
今はこの2人だけで行動してんだな。だったら俺は2人の愛を邪魔しないよ生徒会室へ行ってらっしゃい。そしてもう二度と帰ってこないでくれ。
「行ってらっしゃいませー…」
聞こえないように呟いてみる。
「ダメだ!せっかく文武を見つけたんだから一緒に行く!!」
そうだそうだ、俺の事なんか放っておいてどっかに消えてくれ…っておいおいおいおい何故そこで面倒事を作る!?
そこで素直に行ってくれれば面倒事を1つ回避出来たのに!
副会長さんの張り付いた笑顔の眉根がピクついてるよヤバいヤバい。
「…っ!」
ほらね、思いっきり足踏まれた。
全身痣やら打撲やら傷だらけで何処に触れても痛いのに、、足なんかしょっちゅう踏まれて爪剥がれて黒い塊できてるよ。
「ごめん今丁度先生に呼ばれててさ、長い話になりそうだし今日は無理。せっかくだけどまた今度ね。」
悲鳴と涙を必死に堪えながら必死に笑顔を作って嘘を言ってやる。
「先生の呼び出し?授業サボるからだぞ!ちゃんとしろよ!!じゃあな!」
おーまーえーも授業サーボーるーだーろー??
…なんて言えないから笑顔で去り行く2人を見届けてやる。
はぁ…部屋に帰って寝よう。