emerjency
□第1話:復讐?んな根性あるか←
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俺の通っている私立仲亀学園(ナカガメガクエン)は全国のお金持ちが集う全寮制の男子校だったりする。
普通といえば普通の学園なのだが、他の学校と違う所をあげてみるといくつか思い当たる事がある。
この学園にはホモとバイが多い。
何故なら大抵の生徒が幼稚部から通っておりもともと周りには男性しかおらず、中学からは全寮制になってしまうからだ。
思春期を闊歩する時期には周りには男性しかいない=性欲は男性で満たす。
そして生徒会はほぼ顔で決まる。有能でも無能でも←
しかもそやつらには親衛隊とかいうよくわからん隊も存在している。
↑みたいな文化?が仲亀学園にはあったりする。
俺は中等部から来た編入組だけど、、うん、普通に女の子が好き。学園の中では数少ないノンケだったりする。
確かに周りに男子ばかりなのは辛いが住めば都とはまさにこの事、案外快適な学園生活を送っていた。
送っていた。
↑
ここかなり重要、テストに出るよ。
中等部から高等部に上がる境目の春休み、、丁度今から1ヶ月前…ある転入生が平和なこの学園にやってきた。
ボサボサ頭に瓶底眼鏡。そして声がデカくてやたら握力がある…先程登場した祐樹 愛夢の事ね。
んで、そやつは学園中のイケメンというイケメンを虜にし、傍らには必ずイケメンがいるというイケメンだらけのイケメンヘブンを作り上げていった。
ここまではノープロブレム。勝手にしとけって感じ。
何故俺がイジメられるのに関係があるかって…
祐樹 愛夢ことマリモ君は、何を血迷ったか見るからに平凡な見た目の俺を親友だと言いやたら付きまとうようになった。
俺は基本来る者拒まずだから別に良かったんだけどさ、、
それがイケメン共には気に入らなかったらしい。
最初は忠告だけだった…けど今は親衛隊までもを利用して俺に制裁という名の理不尽なイジメを行っている。
俺だって必死に避けたさ、制裁怖いもん。
だけど逃げられなかった。
挙げ句の果てに、友達だった奴らも手の平ひっくり返したように俺に手を出すようになった。
友達なんて所詮そんなものなのかな…
今の俺には友達なんて1人しかいない。俺に救いの手を差し伸べる事は無いけれど、傷つける事も無くひたすら俺の傷の手当てをしてくれる存在。