couple
□七夕の誓い
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「ねぇ、シン、七夕に何をお願いした?」
「は?」
「知らないの?1年に1回彦星と織り姫が会えたことを祝ってお願いを聞いてくれるんだよ」
「何で1年に1回しか会えない奴らがせっかくの会えた日に他人のために働いてるんだよ」
「そこは、七夕マジックだよ」
「意味わかんないんだけど。」
「もう、シンは夢がないなぁ」
「くだらない…。じゃあ、お前の願いはなんなんだよ?」
「えっ…?それは……」
「それは?」
「〜っ……、シンのお嫁さんになれますように…だよ?」
「っ、お前それ反則。今すぐ襲いたくなる」
「えっ?えっ?!」
「まぁ、今は我慢してやるけど」
「ありがとう…?」
「それとその願い、星なんかに祈らなくてもオレが叶えてやるよ」
「…本当?」
「わざわざ嘘なんてつかない。お前を一生かけて守るよ」
「う…うん…、シン、大好き…」
「こんなことで泣くなよ」
「だって、嬉しい…」
「じゃあ、オレも願う。永遠なんてないこの世でお前の側に永遠に居られますように」
「ふふっ、シンのお願いは私が叶えてあげるよ」
「あぁ、期待して待ってる」
(ずっとずっと幸福な時間が続きますように)
End.