boyslove
□可愛さ余って憎さ100倍
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「風邪ひいたかも……」
ラビは、そんな一言を呟くと同時にヘックション!と巨大なくしゃみが飛び出した。
<<可愛さ余って憎さ100倍>>
「「?!!!」」
そのくしゃみを、聞いていたアレンと神田は、慌てた様子でラビに近寄って来た
「だ、大丈夫ですか?!」
「熱はないのか?!早く寝ろ!」
アレンと神田は矢継ぎ早にラビに体調を問いただす
「えっ…と、いやまだ風邪っぽいだけで…」
アレンと神田の勢いにたじたじのラビに対しさらに2人はまくし立てる
「風邪はひきはじめが危険なんです!絶対安静ですからね!!」
「アハハ、2人ともありがと。酷いようならコムイに薬でも貰うからだいじょ…」
「絶対ダメ!」
「そんなに死に急ぎたいのか?!」
大丈夫と言い終える前に2人の猛抗議に合い、いやいや本当に大丈夫だしとラビはアレンと神田に謝辞を言ってその場を立ち去ろうとしたとき不意に神田が呟いた
「待て、ラビ。俺は聞いたことがある!風邪の時は、鼻にネギをつめれば治ると!!」
神田は、たからかに告げるとアレンはバカにしたように神田に言い放った
「違いますよ、これだからバ神田は…。ネギは首に巻くんです!」
「やっぱりこの子達おかしなこと言い始めた!嫌な予感がしたんさ…」
ラビの呟きも虚しく、アレンと神田はさらにヒートアップしていく
「あんな太いもんが首に巻けるわけねえだろ!ネギが折れる!!モヤシは、頭にカスしか入ってないんだな。」
「鼻にだって太過ぎて入りませんよ!!」
ラビは2人に自分は風邪ではないから大丈夫だと言っても取り合って貰えずそっとその場から逃れようとしたその時だった
「そうだな…。じゃあ、両方試してみるか?」
「!!神田にしてはナイスアイディアですね!2倍早く治るかも」
神田がとてつもない提案をし、珍しくアレンがそれを受け入れたのだ
ラビは余命宣告をされたような気分で、必死にアレンと神田に懇願した
「お願い!お願いだから静かに寝かせて欲しいさ…」
ラビは、アレンと神田に丁重に看病をお断りし、ジェリーちゃんの美味しいお粥ですっかり元気になりました。
End.
→あとがき