Mi trovi.

□メール。
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Date 12/15 20:58
From:梨華
Sub:こんばんは。
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えと…いきなりごめんなさい。
今、メールして大丈夫ですか?





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Date 12/15 21:01
From:ベル
件名:Re:こんばんは。
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大丈夫。
つーか、敬語いいから。堅苦し
いの嫌いだし。





     ----END----
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Date 12/15 21:04
From:梨華
Sub:Re:Re:こんばんは。
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そっか。


ちょっと、話聞いてもらっても
…いい?





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Date 12/15 21:06
From:ベル
件名:Re:Re:Re:こんばんは。
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…別にいいけど。
会いに行ってやろうか?





     ----END----
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Date 12/15 21:07
From:梨華
Sub:Re:Re:Re:Re:こんばんは。
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えっ!?
まだ日本にいるの?





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Date 12/15 21:11
From:ベル
件名:Re:Re:Re:Re:Re:こんばん
は。
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本当は昨日、あのあと帰るつも
りだったんだけど、ボスに頼ん
で延ばしてもらった。

…で?会いに行こーか?





     ----END----
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Date 12/15 21:14
From:梨華
Sub:Re:Re:Re:Re:Re:Re:こんば
んは。
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ボス…って社長さん?


……会いに来てくれるんなら、
お言葉に甘えて。

自宅なう。





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Date 12/15 21:16
From:ベル
件名:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:こ
んばんは。
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んー…まぁそんなもん?

分かった。今から行くわ。





     ----END----
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Date 12/15 21:18
From:梨華
Sub:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:
こんばんは。
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ありがとう。
……来て、ビックリしないでね






     ----END----
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メールの意味が分からなかった。なんでびっくりするんだか。
つーか、急にメールしてきたお前にびっくりだわ……って、言うつもり…だった。






「あ……ベル…」
「おま……どうしたの…これ…」
「分かんない…。空き巣?」
「なんか盗られた?」
「えと………」
「あ?」


黙って下を向いた梨華が、消え入りそうな声で、「下着……」と呟いた。


「最近ここらへんで多発してるみたいで……」
「注意しろよ……」
「いや…してたけど…。いくらなんでも19歳の少女の下着は盗らないかと…」
「分かんねーじゃん、そんなの。つーか、少女って歳か?19って」
「それは……」




でも、さっきから梨華の声が若干震えてることに気づいた。
そりゃ怖いよな。空き巣なんてさ。…暗殺者が言えることじゃねーけど。




「ホテル…来る?」
「え?」
「いや…変な意味じゃなく!空き巣入った部屋で寝るの嫌かな、とか思って……さ」
「……うん…」




何言ってんだオレは!とか思ったけど、意外にもあっさりOKがでた。
…だからって、別に変なこと考えてるわけじゃねーからな!?
……って、誰に言い訳してんだ?



「とりあえず……行くか」




オレが歩きだしたら、梨華は少し早足でついて来て、オレの服の裾をチョンっとつかんだ。
オレはその手を、黙って握ってやった。








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