Mi trovi.

□決断。
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「真実を知っても、前世とか関係なくても、オレについて来てくれる?」


どうしよう。
分かんない…自分の気持ちが。



…どうしよう。



『自分の気持ちに正直になってくださいませ、梨華』



……アリス?



『大丈夫ですわ。自分に素直に頑張って』



素直にって言われても…分かんないよ…。



『あら。もう気持ちは決まってるはずですわ』



え…?



『あとは、それを言葉にするだけ』



言葉に…





「ベル…」
「…うん?」





ベルは、人を殺す仕事をしてる。とても…とても…恐ろしい仕事。

でも、ベルは私を助けてくれた。

優しく手を握ってくれた。

心配、してくれた。

それは変わらない事実だから。




「私は…前世とか、関係なしに、ベルのことが好き。そういう仕事してても、ベルの優しさは変わってないと思う。……でもね。ベルが私の向こうにアリスを感じてて、そのアリスを見てるんだったら、ついて行けない」

「え…?」


「ベルが私じゃなくてアリスが好きなんだったら、ってこと」

「………。」








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