Mi trovi.
□その後。
1ページ/1ページ
「ベルー?ベル様ー」
「お前は様付け禁止って言ったじゃん」
「あ、いた。スクアーロ様が呼んでたよ?」
「…めんどくせ」
「はいはい。じゃ、資料整理とかあるから」
「んー…。また夜な」
「どーせまた任務でしょ?」
「さぁな」
あれから一週間。
勘の鋭さを買われ、梨華は『オレの姫』ではなく、『作戦考案非戦闘員』として、ヴァリアーに迎えられた。
過去の任務資料なども整理したりするので、かなり忙しそうだ。
梨華は昼間、オレは夜から朝方にかけての仕事なので、全然一緒にいられないけど、それなりに充実している。
仕事の入れ代わりが被る数時間だけでも一緒にいられる。
その貴重な時間を大切にしてくれる梨華。
王子幸せだなー…なんて思う。
…言わないけど。
「ちっ…なんで王子がたらい回しされんだしっ」
スクアーロのところに行ったら、「今忙しいからザンザスのところに行ってくれ」だと。
意味分かんねー…。なんでボスだし。
「ボスー…オレだけど」
「入れ」
ボスの部屋、重いから嫌いなんだよなー…。さっさと用件聞いて戻ろ。
「カス鮫にボスのところに行けって言われたんだけど」
「あぁ…」
ボスが紙を一枚机の上に出した。…多分、見ろってこと。
それには、任務の入れ替えについて書かれていた。
.