novel
□着信アリ
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始まりは物凄く単純だった。
何時も通り授業を受け、やっと放課後になった。
「おーい、出夢ー」
「あ?なんだよ?」
隣の席の奴が僕に話し掛けてきた。
最近席替えしたのを機会によく話すようになった奴だ。
ソイツは僕にこう言った。
「お前と話したいって言ってる奴がいるんだけど、ソイツにメアド教えてもいいか?」
「………は?」
「いや、お前が話題に出てきてさ、話してみたいんだと」
「へー」
何で僕が話題に出てきたんだ。とか、変わった奴もいたもんだ。なんて思った。
だけどまぁ、特に断る理由もなかったから簡単に了承した。
ただ、それだけの筈だった。