D.Gray-man U
□危険で甘美な食事会
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「彼女は、僕の大切な人です。万が一にも傷つけたら、僕は貴方達を滅ぼします」
威嚇するようにアレンが伯爵を睨むが、その言葉を待っていたと言わんばかりに伯爵は笑った
「成る程成る程、彼女が貴方の『器』、ということですネ?v“慈愛”のノア、アレン?v」
「…ふふ。やっぱり分かってましたか。そうです、彼女が僕が生涯愛し続けると誓った存在です」
「…アレンくん…っ」
彼の、なによりも温かい言葉に、心身共にボロボロなリナリーは救われる
零れそうな涙を優しく祓い、アレンは伯爵に向き直る
「さて。伯爵、こんな僕ですが…これから、よろしくお願いします」
「こちらこソv」
「千年公!ボク、準備してくるねぇ〜♪」
「わかりましタvティキぽん、二人を案内してあげなさイv」
「はいはい…そんじゃお二人さん、こちらにドーゾ」
面倒臭そうに先導するティキについていくアレンとリナリー
「この部屋がお前らの部屋になるらしいよ」
辿り着いた部屋の扉をティキが開ける
そこは、最高級ホテルの一室と見違える程に広く、豪勢な部屋だった
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