D.Gray-man U

□木枯らし爛漫ラプソディ
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「―…ん…っ」


もそ…っとベッドの中でうごめくアレン

身を刺すような寒さに、半ば無理矢理意識を覚醒させられる



「んー…やっぱり、朝は…寒いな…。…まぁこんな格好だからってのもあるけど…」


今の格好は冬には合わぬ薄着な服装

だがそれにはある理由があった



「…昨日はあんなに『熱かった』のに、な」


ちらり、と隣を見る

そこには、未だにすやすやと小さく寝息を立てて眠るリナリーがいた



そう…理由なんて簡単だ

昨晩の激しい情事でお互いに疲れ、そのまま意識が吹っ飛んだからだ

それでも朝の寒さを危惧して真裸な状態からここまでの服を着込めたのは執念というかなんというか…


そんなことを考えて苦笑いしていると、リナリーが小さく呻き、瞳を開いた



「……アレ…っくん…?」


覚醒しきっていない朧げな声で、彼を呼ぶ


アレンはクスリと微笑みながら、そっとリナリーの頬を慈しむように撫でた



「おはよう、リナリー」


「…うんっ。おはよ、アレンくん」



おはようのフレンチキスをして、微笑む二人



―さぁ、一日の始まり。



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