D.Gray-man U
□SECRET MIDNIGHT
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「…眠っ…」
ふぁ〜と欠伸をしながら、アレンは真夜中の教団の廊下を歩いていく
「うーむ…手伝いも少し、控えるべきかなぁ…?」
ハァ、という溜息と一緒に愚痴を一つ零す
アレンは愛しいリナリーとの時間を少しでも増やせないかと思い、たまに科学班の手伝いをする
だが…
「コムイさん、明らかに意図的に僕に仕事押し付けてるしなぁ…」
思い浮かぶのはシスコンの化身の殺意に満ちた顔
リナリーとの関係が始まって以来、どうにも毛嫌いされているようだ
「…まぁ、仕方ない…んだけどね」
覚悟はしていた
『誰か』の大切な『何か』をどんな形であれ奪うというのは、相応の心構えが必要となるのだから
…それでも、あれは流石に異常だと思うが
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