D.Gray-man U
□価値ある生と死
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「…これで終わり…かな?」
「はい、多分。反応はもうありません」
左眼の情報をリナリーに伝えて、イノセンスの発動を解除するアレン
リナリーもその言葉に安堵して黒い靴の発動を解く
アレンとリナリーは任務でこの地に来ていた
場所は教団からさほど遠くない、いや近いとすら言えるくらいすぐ傍だった
コムイに頼まれ、二人は快く了承した
その理由は勿論手軽な任務だから、ということもあったが、なによりもデート感覚で来れる場所だったから、というのもあっただろう
そして先程、雑魚のアクマを人気のない場所に誘導して戦闘を終わらせた
はずだった
ドゴォォンッ
『―!?』
突如聞こえた轟音に驚く二人
その音の正体は、アクマの爆発音だったようだ
そしてそこには、一人の男がいた
「ツメが甘いねぇ若いお二人さん。なんのつもりで発動解いたのか知んねぇが…警戒まで解くのはいただけんよ」
伏兵を破壊したと思しき人物が話し出す
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