小さな青春

□*小さな青春*第6弾
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「おーし、そんじゃあ各班、新しいお友だちとの親睦を深めろー。
今日のホームルームは新しい班員との親睦会だ。
(んで、俺は寝る)」

ダルそうに教卓に頬杖をついて言う木賀先の言葉に、美月は大いにガックリした。
勿論、この班の面子と親睦を深める気など更々なかったからだ。


「え、どっしろっての?」

既に目を閉じて仮眠体勢の担任を見て井坂が言う。

「やろうぜやろうぜ、合コ・・・自己紹介ゲーム!!
親睦深めちゃおうぜーっ」

やたらとテンションの高い下心全開の倉見を、一班女子三人はガン無視すると決め込んだようだ。


ズーンと落ち込んだ様子の倉見だったが、ふと未来が「あ、」と呟き顔を上げた。
そして、美月に目を向けた未来に、美月は嫌な予感を覚えた。

「いいんじゃん。やろうよ、自己紹介ゲーム───」

希望と下心に満ち満ちた表情の倉見と違って、美月は不安を隠せないでいた。

「聞かせなさいよ、ミツキ。アンタがヒナをどう思ってるのか。ちゃーんとね!」

予感は的中した。

「ほう、面白い」

椎名の不適な笑みにまた、美月は絶望を覚えた。
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