小さな青春
□*小さな青春*第2弾
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第12話
□NEWかい□
「おはよう!」
いつもはテンション低いけど、今日は朝早く起きてバッチリ目覚めていて気持ちが良い。
「あ、お早う。何々〜?今日も早いね、珍しい!」
朝からエプロンを付けて、リビングで俺を迎えてくれるのは、妹の春夏(はるか)だ。
短い茶髪にしなやかな体。
小さな顔はアイドル級…いや、それ以上に可愛い自慢の妹。
「別に、何も無いって」
「ふ〜ん、何も無い…んだぁ?
じゃあ、目玉焼きを一つ多くしてあげるのは、あたしからの“サービス”」
「マジ!?サンキュー!」
いやぁ、朝から大好きな目玉焼きを二つも食べれるなんて…今日は良い日だなぁ!
「兄ってばぁ、何も無いような顔してないじゃ〜ん」
満面の笑顔で目玉焼きを食べる俺を見て、春夏は面白そうに言った。
「別に、春夏の目玉焼きが旨いだけだって!」
「あ、いっつもそんな事言わないくせに。気持ち悪いな〜…。
よし、目玉焼きもう一つサービスしちゃおう!」
「おぉお!マジかァ!?」
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「行ってきま〜す」
「行ってらっしゃ〜い」