小さな青春

□*小さな青春*第2弾
43ページ/162ページ




第13話
□生徒会の凍矢美月□





「つうわけで、コイツら生徒会に入会したらしいから。
そこんとこヨロシク」



現在朝のHR。
ここは2年3組の教室。

教卓に手を付き、退屈そうに学級日誌に目を落としながら言うのは、俺達の担任・木賀和紗(こが かずさ)。
ホスト顔に縁無し眼鏡、髪型はワックスでキメている。

白衣を着ているが、理科ではなく数学専行の28歳独身教師である。



「ま、初野は良いとして凍矢は頼りねぇから、お前等ちゃんと助けてやれよな。俺の分まで」


木賀先の一言多い言葉は流すとして、俺と初野が教壇に立たされているのは大いなるピンチだ!

さっきから片想いの相手である英知の事を赤らめた顔でチラチラ見ている初野は良いとして。


俺が、生徒会に入った事をクラスの連中の前で発表されるなど…。

それは、いずれはバレる事だが…でも、絶対連中にバカにされるもの!



「ブー!ふざけんなー!認めないぞそんなの!」

「何でよりによってミツキなんだ!
ミツキはクラスで下位の成績だぞ!」

「そうだ!美女の園・生徒会に入れるなんて毎日楽園じゃないか!羨まし過ぎるぞ変態ちび助!」


うん、倉見のは無視しよう。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ