小さな青春
□*小さな青春*第2弾
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第14話
□入学式に向けて□
「有望なのは、聖ディアナ女子中学園から入ってくる子だ!」
金曜日、入学式を月曜日に控え、学校全体が新入生に様々な期待を膨らませている模様。
中学時代の後輩、新入部員、高校生活初の後輩等。
そんな中、新たなターゲットの有力候補を語るのは、変態男子倉見である。
「入学式で、可愛こちゃんをいち早く見つけるのは重要だ。
入学したてで、右も左も分からない後輩女子生徒に、手取り足取り色〜んな事を教えてあげるには、誰よりも早く獲物を定めて捕らえる!コレ重要」
何言ってんだか。
倉見、お前そんな事言ってるが、隣で百獣の王が狙ってるのに気付いてるのか?
それ以上変な事言ったら殺られるぞ。
それに、倉見の話を真剣に聞いてる奴…バカか。
「言われてみたいとは思わんかね?
『先輩、私に○○○なコト…一杯教えて下さい』って」
「言われてェ!」
バカだ。
「『先輩の言うコトなら…私、何でも従うから』」
「言わせてェ!」
あ、椎名が…
「『アタシの言うコトに、嫌でも従って貰おう』」
「ィギャーーーー!!」
…うん…そうなるよね。