小さな青春

□*小さな青春*第3弾
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第28話
□早く部活がしたいのに□





「ぬわんですってぇ!!」

「(ぬわんですって何ですって!?)」


生徒会室──

漫画みたいに、会長席の机をドガーンと叩く生徒会長・椎名百合先輩。

本日も、髪の毛が赤々と輝いています。


「それって、マジホント?!」

「…マジとホントは同じ意味ね…。
…今朝の校内新聞に載っているし、信憑性は低くは無いと思うけど…
『お手柄風紀委員』」


テンションが低すぎて、わかりづらいがおそらくツッコミを入れたと思われる御門先輩は、初芽高の新聞部が出している校内新聞“芽々しい文聞”の一面を会長に見せつけた。
─勿論、この間にも御門先輩は足を組んで読書を止めない─


「マジホントかい…!!」

だから、同じ意味の言葉を二度言わないで下さいってツッコミはもう意味がなさそうだから、俺はただ、驚愕の表情で新聞を握り締める会長を見守った。


「こんなバカなことが…あってたまるもんか!
行くよ、美月ン!!」

「え?は!?何!!
襟引っ張らないで下さいよ!何なんですか!!」

「“偽ラブレター事件”の犯人が…捕まった─」

「え!そうなんですか!
よかったですね……ってどこへ?!」

「“風紀委員長室”」

「何故俺も一緒に!?」

「展開的に!!」

「はァ!!?」






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