Maine 2

□One self
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体の興奮を止めることは、もはやラビ自身にも出来なかった。



「………っ………」



恥ずかしさに瞳を潤ませながら、他にどうする手立てもなくズボンを下げる。



自分の思惑通りになったのが面白いのか、ディックがくすりと笑う声がした。



「そう、………素直で良いさ」



後ろからラビを抱きしめた格好のまま、ディックは更に付け加えた。



「自分でするんさ。いつもみたいに」



「………!なんでそんなこと……っ」



「見られるのが恥ずかしい、なんて言わせないさ。ちゃんと言う通りにしたら、手伝ってあげるから」



何処か冷たい、突き放すような声が返ってくる。



ロードの夢の中で聞いた声と、同じだ。



特別な感情はこもっていなくて、常に他人を見ているだけの傍観者の声。



言う通りにしないと何かをされるような、そんな威圧感を感じた。



ラビは仕方なく、自分の秘部へと手を伸ばした。



「っん………っ」



触っただけでビクッと体が大きく反応した。



同時に、押さえようのない快感も体を伝う。



「………ん……っ、ぁっ………はぁっ」



口から甘い声を漏らしながら、もう起ち上がっているそれを上下にこすり始める。



すぐ背後にディックの気配を感じる以外は、いつもと同じ工程だった。



「あっ………んっ………、ああ………ッ」



「………良い子さ」



そっと呟いた声がしたかと思うと、ディックの両手が服の上から胸元をまさぐり出した。



すぐにTシャツをまくり上げられ、指が直接胸の突起に触れる。



「んっ……!やっ、何すっ……!」



「約束通り、手伝ってあげてるんさ。……こうしてな」



「あっ………!そこ、やだっ………!」



くにくにと、両方の突起をいじられて、ビクビクと体が震える。



「……へぇ。ここ……触られるの弱いんだ」



ラビの様子を察したディックが、意地悪く言う。



でも、その通りなのだから何か言い返せるはずがない。



「っ……、んんっ………ぁっ」



突起を触られる感触に、恥ずかしいほどに体が反応してしまう。



「手、止まってるさ。ちゃんと動かして」



そっと囁くようにディックが言ってくる。



やわらかい声音だが、言う通りにしないと何をされるか分からないという不安も感じさせる声だ。

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