Maine 2

□story 2
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ラビが深い眠りから目覚めた時、部屋には明かりが灯されていた。



視界の隅に映った窓からは、もうじき夜になろうとしている薄暗い空が見える。



……俺、どんだけ眠ってたんだろう……――――――



朦朧とした頭で、ぼんやりそんなことを考える。



ティキが帰ってきて眠りにつく前は、まだ外が明るかった。



ということは、最低でも2〜3時間は眠っていたのだろう。



それでも相変わらず身体は熱を持っていて全身がだるい。



額のタオルは、自分の体温のせいで冷たさを失ってしまっていた。



「……これ、変えたいな……」



呟いて額に手を伸ばしかけたラビは、そういえばと思い出す。



「あいつ、また居ないし……」



ラビが眠ってからもしばらくそこに留まっていたティキの姿が、今は見えなかった。



『もう何処にもいかない。ずっと傍に居てやる―――』

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