Maine 2
□月夜に兎は狼と…
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「なっ……!ティキ……?何するんさっ」
「月見って、要は月に居る兎を眺めるってことなんだろ?」
なら、と言った唇が妖しく妖艶な笑みを作る。その微笑みは、相手を思わずどきりとさせる程美しくて隙がない。
「俺もウサギ≠眺めるとしよう。ラビ、付き合ってくれるだろ……?」
「……おい、何言って―――!」
言い返そうとする前に、ラビはティキに唇を塞がれてしまった。
すぐに熱い舌が侵入してきて、口内を優しく愛撫し始める。
「……んっ……ふ……んんっ……///」
ちゅぷっ、くちゅ、ちゅっ、くちゅっ。
二人の吐息とラビが時折発する甘い声、唇と舌の交わる嫌らしい音だけが静かな室内に響く。
やがてキスを止めると、ティキは少し起き上がって優しげな瞳でラビを見つめた。
「っ……、いきなり……なんなのさっ……///」
ラビは手の甲で軽く口元を拭ってから眉根を寄せて言った。
月明かりに照らされて、その頬は赤く染まっているのが確認できた。
「何って、これがお月見じゃないのか?」
「全っ然違うさっ!!大体が根本的に間違って―――ッ!!」
撫でられるように秘部を触られて、ラビの肩がビクッと大きく跳ね上がる。
無意識の内に甘い声が漏れてしまいそうで、ラビは必死に言葉を並べた。
「あっ、ちょっと待っ……!なっ、なんでそんなとこ触っ……!///や、やめろよっ……!///」
「キス位で反応して、ほんと……素直なカラダになったな」