11/11の日記
14:32
鏡、チーズ、磁気の日記念&ポッ●ー会話文
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なぁどうなんだよリーダー、どうすればいいと思う?
そう言って頭を抱える男にかける言葉を、生憎俺は持ち合わせていなかった。
「……謝ればいいんじゃあないか」
「謝っても土下座しても鏡の中に引きこもって出てきてくれねーんだよ!わかるだろリーダーのアンタなら!」
「わ、わかった。わかったから落ち着け」
カウンターに突っ伏しホルマジオはうなり声をあげる。マスターの視線を受け、俺は札を数枚渡すとホルマジオを抱えてバーを出た。珍しく酷く泥酔したようだ。…あれだけ飲めば当然だがな。
夜の町でふらふらと八の字を描きながら、ホルマジオはどうしようどうしようと繰り返す。時々すいまっせーん!と空に叫ぶのは勘弁してくれないだろうか。一緒にいる俺までもが変な人に見られるじゃあないか。
以前プロシュートに「お前がその格好でいるから俺まで好奇の目で見られる」と怒られたことがあった。あの時は知ったことかと思ったが、なるほど。こんな気分だったんだな。今度からは気を付けよう。
「な〜〜リーダーよぉ……俺はどうしたらいいんだよー。ちょーっと女の子に道を聞かれたから教えただけだぜ?それをよぉ、浮気は許可しないイイーー!って……。俺ってそんなに信用ないのかよ……」
若干涙目になっているホルマジオの悩みの種はいつもの通りイルーゾォについてだ。なんでも今日街に出かけた時、飲み物を買うためたまたま一人になったホルマジオに女性が道を訪ねてきたらしい。昔はイタリアーノらしく美人を見かけては片っ端から声をかけていたホルマジオだが、いまはイルーゾォという存在がいる。要件だけ済ませてそのまま別れた。が、その様子を遠くから見ていた彼の恋人は……。
「以前のお前を知っているんだ、多少の不安はあるんだろう」
「そんなことひでーだろーが!俺は本気なんだぜ!?俺を疑うってことは!俺のこの気持ちも疑ってるってことだ!俺はこ〜〜んなにイルーゾォに惚れてるのによぉ!」
ホルマジオの目は据わっている。酒のせいか、それとも興奮しているせいか、赤く充血した目をギラリと光らせて俺を睨んでくる。完全な酔っ払いだ。
「いーよなーアンタはよぅ。プロシュートはそのへんわかってんだろ?というかプロシュートがモテるんだから、嫉妬してるのはアンタの方か」
「そうなのか…?俺にはよくわからない」
「カーッ鈍感だなぁ!イタリアーノの名が廃るぜ!チクシュウ、いっそ昔みたいに女誘ってやるかぁ?いやでもそんなことしたらまたアイツを泣かせちまうしよぉ……」
どうしたらいいんだよ…。結局話は振り出しに戻る。何度目のループかはわからなくなってしまった。ふらつくホルマジオを捕まえて、腕を肩に回して支えてやる。このままではゴミ捨て場で朝を迎えそうだ。
アジトへの帰り道を二人で歩く。今日は月が綺麗だ。ゆっくり冬へと移ろう季節の風は冷たく、けれど体の半分は人の温度を感じる。ホルマジオは既に意識がおぼろげだ。酔いが回ったのと言いたいことを言ってスッキリしたからだろう。寝言のようにイルーゾォ、と恋人の名を繰り返している。
「……俺はお前が羨ましいよ、ホルマジオ」
俺は本当にわからないんだ、自分の感情が。
嬉しいも辛いも楽しいも悲しいも。俺にとっては少し、ほんの少し心に波をたてるだけ。お前のように誰かに愚痴という名ののろけをこぼすこともイルーゾォのように感情を爆発させることもない。自分でも不思議に思うんだ。ただ自身を殺す怒りだけを身体の奥底に飼っている。こんな俺をどうして愛することができるだろう。
アジトが見えてきたとき、俺はドアの前に人がいることに気づいた。この寒い中ずっと待っていたのだろうか、鼻を真っ赤にさせたイルーゾォが泣き出しそうな様子で駆け寄ってきた。
「あ、リーダー、その……ごめんなさい、リーダーまで巻き込んで……」
「いや構わない。ずっとここにいたのか?」
「うん。ちゃんとホルマジオに謝りたくて。ホルマジオはなにもしてないのに、俺が勝手に怒って泣いただけなんだから」
よかったなホルマジオ。お前はちゃんと信用されてるよ。
「そうか。でも今日はもう遅い。こいつも限界みたいだから、明日ちゃんと話し合うといい。ベッドまで運ぶのを手伝ってくれ」
いつの間にか夢の世界へと旅立っていたホルマジオを二人で抱え、アジト二階の彼の自室に運ぶ。顔を赤くさせ気持ち良さそうに毛布にくるまる彼を見るイルーゾォの目は優しい。瞼は腫れていたが、それも明日の朝には引いているだろう。
「あ〜あ……なんだかもったいないと思わないかい、リーダー」
「なにがだ?」
「世界中の何億という人間は、この寝顔を見ることはないんだ」
しかも彼と同じベッドの中で見れるのは俺だけだぜ?そう言ってイルーゾォははにかんだ。
ああ今日はなんて日だ。二人分ののろけは俺には重すぎる。いまは任務先で眠っているであろう恋人に無性に会いたくなるじゃあないか。
「リーダー?どうしたの?」
「なんでもない。お前ももう寝ろ」
「……はい。あのさ、リーダー」
「なんだ」
「グラッツェ。リーダーは俺らのパードレみたいだ」
だったらマードレはプロシュートだな。そう続けようとして、けれど俺までのろけるわけにはいかないと、ただぎこちない笑みを浮かべるだけにしておいた。
今日は月が綺麗だ。彼も空を見上げているだろうか。
こんな俺を愛してくれる彼になら言ってもいいのかもしれない。三人分ののろけ話。きっと彼は重いと笑うのだろう。それに自分の重さも足しながら。
完。
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11/11は鏡、チーズ、磁気の日と聞いて。
やっぱり最後はラブラブなホルイルとリゾ(プロ)でした。幸せになって!
お菓子業界の企みに乗りました。以下ポッ●ーの日会話文。いつも通りなワムウさんがいます。
ワ「本日はポッ●ーとプ●ッツの日。というわけで。シーザーよ、ポッ●ーゲームだ」
シ「誰がするか!なんなんだよお前なんで俺の寝室に忍び込んでるんだよ!気持ち悪い!」
ワ「フフ、シーザー……世界中の何億という人間は損をしているな、お前の寝顔を見れないのだから」
シ「お前が言うと吐き気しか感じねぇ!」
ワ「照れるな照れるな。だが確かにいまのは少々クサかったな、言い直そう。お前の寝顔で興奮する」
シ「シャボンランチャァアアアアーーッ!!」
ワ「神砂嵐(小)!」
シ「シャボンが吹き飛ばされただと!?」
ワ「甘いぞシーザーよ!俺のお前への想いを見くびるな!このワムウ、シャボンを操るお前に対抗することを予期し流法・風を生み出したのだ!」
シ「はた迷惑かつ無駄な努力!あああああのし掛かるな組敷くな!お前の好きになるつもりはねぇ!」
ワ「俺と貴様のランデブーだ(ドヤァ」
シ「それカーズの台詞だろ!いいから離れろ変態がぁ!ぶっ殺すぞ!」
ワ「フム。殺されるわけにはいかんな、俺はまだワムウ・ツェペリになってはおらん」
シ「婿にくるのかよ!断固拒否だ!」
ワ「落ち着けシーザー。俺はお前を襲うためにここを訪れたのではない。ポッ●ーゲームをしにきたんだ」
シ「……本気か?本気でそれだけなのか?」
ワ「このワムウ、くだらん嘘はつかん」
シ「じゃあどけよ。このままじゃあまともに会話すらできねー」
ワ「ほう…これが噂に聞くデレというやつか。確かになかなかの攻撃力。やはりランデブーしないか?」
シ「最低の誘い文句だな。死ぬかどくか、二つに一つだ」
ワ「仕方あるまい。……ほらどいたぞ。では早速ポッ」
シ「逃げるんだよォォォーーーーーッ!」
ワ「それはジョジョのとっておきではないかぁぁー!おのれシーザー!逃がさん!お前は俺とコバルトブルーの海が見える教会で祝福の鐘を鳴らすのだ!」
シ「お前と夫婦になるくらいならエシディシとなるわ!」
ワ「ヌウウウ!俺の何が不満だというのだシーザー!俺はお前をこんなにも愛しているのだぞ!」
シ「生理的に無理。」
ワ「ワムウショック!」
ジ「……なあリサリサ先生。あいつらなんだかんだ仲良いよな?…あれ?先生?ちょ、リサリサ先生があまりのショックで白目剥いてる!しっかりしろ先生!先生ーー!」
完。
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かっこいいワムウさん書きたい。
結局ポッ●ーゲームは未遂ですね。頑張れワムウ!
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