11/24の日記

22:21
1/深夜3時はこんなテンション
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 変態)ディオ→→→→→→ジョナ(殺意
 ディオ様のキャラ崩壊。閲覧は自己責任でお願いします。





 オレの名はディオ・ブランドー。容姿端麗、頭脳明晰、スポーツ万能。顎で動く友達は何十人といる人気者。声をかければどんな女だってついてくる。いずれジョースター家の財産だって手に入れる。まさに帝王!皇帝!神になるべき存在!

 そんなオレがいまどんな状況にいるか。
 無能な人間どもにはわかるまい。

「……ディオ、君は……一体何をしているんだ?」

 どうしたぁ?声が震えているぞジョジョォ……。そんなに目の前の光景が信じられないのか?
 オレが貴様の部屋にいたことがか、それともオレの格好か?…いや、両方か。

 ふははははははは。だろうな!

 このディオだって泣きたいわ!何故いま!このタイミングで!貴様が部屋に入ってくるのだ!

「驚くことはないだろう、ジョジョ。僕たちは兄弟なんだ。服を貸し借りするくらいいいじゃあないか」

 動揺を見せることなく肩をすくめる。そしていつものように「兄弟」という単語を使い、ジョジョが強く拒絶することをできなくする。

「だからって下着は嫌だよ」

 ……できなくなるわけがないか。

 それはそうだ。オレだったら相手が泣いても殴るのをやめない。

 なんせ、自分を常日頃から虐げてくる男が自室に明かりもつけず忍び込み、頭にパンツを被っているのだからな。

 ……そうこのディオ、いまジョジョのパンツを被っていたのだ。想像もつかなかっただろう?しかも白ブリーフ!名前の刺繍いり!なんて真面目な子なんだジョジョ!

「ねぇディオ、もしかして悩みでもあるのかい?だから僕の部屋に忍び込んで、こんなことをしているんだろ?話してみてよ。僕でよければ相談にのるよ」

 その台詞はつまり「僕は君を支えたいんだ、好きなんだディオ……!」ということか!?告白か!?な、なんて大胆なんだ!ヘタレで馬鹿ででもそんなところがカ・ワ・イ・イ・ジョジョは仮の姿だったとでもいうのか!?

 心臓が急ピッチで鼓動を鳴らす。が、ここで頷いてはオレの負けだ。ジョジョのことよ、きっと無意識でこんな発言をしたに違いない。だからエリナなんぞに勘違いされて詰め寄られるんだタワケが。

 ぎゅっと服を握りしめ平常心をよそおう。オレが引けば途端に変態扱い。それだけは避けねばならない。たとえジョジョの白ブリーフを被りはあはあ息を乱していようとも、このディオは決して変態ではないのだからな。

「わかった。わかったよジョジョ。君は僕が何故こんなことをしているのかわからないんだね?そしてその理由を知りたいんだ」

「できれば一生知りたくないけど、こんな状況でも余裕の笑みを浮かべることができる君はある意味すごい奴だということは知ったよ」

「僕は君の兄弟であり友人。もっと仲良くなりたいと思うのは当然だろ?パンツを被る。これは絆を深めるための最高の方法じゃあないか」

「ただのセクハラ行為だってば。いますぐにでも君をこの屋敷から追い出したくて仕方ないよ。僕が座ったあとの椅子のぬくもりを感じたいといって頬を擦りよせていたこともあっだだろ?あれ、いま警察に相談しているところだから」

「オーケイオーケイ!ようするにだジョジョ、きみは僕だけが幸せな思いをしていることが不満なんだな?」

「どう考えたらそんな歪曲した答えが出るかな」

「だったらオレのパンツを持っていけばいい!さあ剥げジョジョ!君自身の手で!」

 勢いよくズボンを下ろした瞬間、ジョジョの右ストレートからのアッパーがきまった。オレの体に電流が走り抜けたが、それが波紋の才能の片鱗だということに気づくことはなかった……。

「逆に考えても君を変態として殴ってもいいさっていう結論が出る」

「ぐふっ……、見事な拳だジョジョ。さすがは我がライバル」

「僕との関係をやたら多くしようとするのは嫌がらせかい?」

 殴られた拍子にズレてしまったジョジョの白ブリーフの位置を直す。足を入れる部分が目のところにこないと視界が塞がれるからな。ああ、嫌悪に歪む顔もかわいいぞジョジョ!

 とはいえ、これは些か状況が悪いようだ。完全にジョジョはオレを変態として認識してしまっている。

「本当は嫌だけど、もう我慢できない。父さんに君の全ての奇行を話させてもらうよ」

「なにッ!?」

「僕は平和な生活を送りたいんだ。学校でも家でも君は僕を見てはニヤニヤ笑ってハスハスしだすし、ディオジョナ萌えー!なんて叫ぶし。ディオジョナって何なのさ?」

「それは絶対に教えない」

「キリっていう効果音つけてキメ顔しても白ブリーフを被っている時点で変態であることには変わりないよ」

「違うんだジョジョ!オレは変態ではない。ただお前を求めるあまりパンツを被ってしまった、一途で純粋な男の子なんだ!」

 弁解を返すも、オレは内心喜んでいた。先程はジョジョに変態扱いされるなどまっぴらごめんだと思っていたが……これは……!

 ……ディオジョナ的にはディオがドエスというのが一般的だが、案外変態ヘタレ攻めと腹黒受けでもいいんじゃあないか?今度検索してみよう。

「はっきり言うよ、ディオ。僕は君が大嫌いだ」

「こ、言葉攻めだと!?」

「まだいじめっこの君のほうがよかった。いまの君は吐き気を催す変態だ」

「吐き気……!?それは所謂スカ」

「……でもねディオ、それでも僕は君を信じたいとも思っているんだよ」

「ヤメロ!僕をどうしようっていうんだ!」

 両手で震える体を抱き締める。もうディオ限界。これ以上ここにいては新たな扉を開いてしまいそうだ。

 拒絶からの優しさなんてズルい。「君のことを好きになってしまうなんて、許されない気がしたんだ。だけど君が僕を好きだと言ってくれるなら、」という展開にしたいのか貴様は。……大歓迎だがなッ!

 しかし今は駄目だ。まずはディオジョナの新境地を形にしなければ。今度のオンリーイベはこれでいこう。

「ジョジョ、すまないが疲れているんだ。この話はまた明日」

「うん、明日警察の人にきてもらうね」

 急いで部屋から脱出し自分の部屋へ戻る。扉を閉めて鍵をかけると大きくため息をついた。

「ジョナサンの、……ばか」

 さて。ジョジョの白ブリーフはコレクションボックスに収納しようかな。




完。
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ディオが仁王立ちして「…ばか」と言う無意識の話を誰得だろうがかいてください。
http://shindanmaker.com/133918
無意識でした(管理人が)。

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