12/14の日記
18:56
12/3 ミス誕!
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「ただいま帰りました。コレお土産のたくあんです」
「…………………」
「……?ミスタ?どうしました?」
「……なあジョルノ、お前はいままでどこに行っていた?」
「ジャポーネですが。ジョータローさんに呼ばれたのでしばらく留守にすると伝えたはずです」
「ああ聞いた。俺が街で数日後のパーティーのために買い物をしている最中に電話がかかってきたからな」
「もしかして一人残されたから拗ねてるんですか?」
「違う。俺はガキじゃあねー」
「二週間帰ってこなかったのに腹を立てている」
「違う。あっちでの用事が長引いたのなら仕方ねーからな、いちいち怒らねーよ」
「お土産がたくあんだったことが悲しかった」
「違う。たしかに何故たくあんなんだとは思ったが、どうせ嫌がらせだという結論にたどり着いた」
「正解です」
「正解しちゃった!」
「においが苦手なんですよ。あのガリッとした音も無駄ですね。まあそんなことはどうでもいいんです」
「誰か俺の心のケアを頼む」
「じゃあどうして暗い顔をしているんです?」
「誕生日」
「え」
「誕生日だったんだよ」
「誰が?いつ?」
「俺が!3日に誕生日だったんだよ!知らなかったのかよテメー!せっかくサプライズでパーティー開こうと思ってたのによぉ!」
「すいません、知る機会がなかったので……。3日が誕生日だったんですね。おめでとうございました」
「あーあーちくしょう!俺のワクワクを返しやがれ!お前らがいないから一人でパーティー開いたんだぞ俺は!しかもあんな恐ろしい体験を……!」
「自分で開いたんですか?」
「イタリアではそれが普通だ。ってそうじゃあなくて!マジヤバかったんだからな!出たんだよ、その時!アレが出たんだ!」
「アレ……アレッシー?」
「オから始まってケで終わるアレだ!」
「オバケですか」
「ああ怖かった……!あいつら昼間にも関わらず出やがったんだ!一人じゃないぞ、複数だ!」
「ポルターガイストでも起きたんですか?」
「まず笑い声が聞こえた。男の子供の声だ。部屋中を笑いながら走り回るんだよ!フォークをこっちに投げてくるし!パイ投げみたいにケーキをぶつけてくるし!」
「やんちゃなオバケですね」
「次はポットだ。勝手に動き出したと思ったら謎の液体を注ぎ始めた。黄色かった。コップが浮いて、俺の口に近づいてきて、無理矢理それを飲ませようとするんだ。ああ恐ろしい!」
「デジャヴ」
「最後はオバケからプレゼントを貰った」
「よかったじゃないですか」
「よくない!全然よくない!いきなり壁が割れて中から花束が出てきたんだ!ジジジジって音がしてよぉ!どうしたらいいか分からずに近寄らないでいたらまた浮いて俺を追いかけてくる!」
「………………」
「あいつら俺に触れるんだよ!やたら頭を撫でてきたり肩を叩いたり抱き締めてきたり!こっちは見えないから防ぎようがねーし!お前らがいなかったからあいつら来やがったんだ!」
「……そう、ですね。きっとあなたが一人で寂しそうだったから、僕らの代わりに誕生日をお祝いしてくれたんですよ」
「そんなのありがた迷惑だっつーんだよ!ああああもうあんな体験は嫌だからな!オバケに祝われたって、」
「よかったじゃあないですか 」
「はあ!?」
「彼らはあなたが大好きなんです。喜んでほしかったんですよ。一人きりの誕生日なんて嫌でしょう?」
「それとこれは話が違う!とにかくだ、次ジャポーネに行くときは俺もついてくからな。来年の誕生日は絶対パーティーに参加しろよ」
「ええ、もちろん。5人でお祝いしますよ」
「だーかーらーなー!オバケはいいっつーの!」
完。
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祝う気持ちはある。
Buon Compleanno!ミスタ誕生日おめでとう!
遅れたうえに会話文でごめんね!大好きです!
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